【ひろしまNPO人物ファイル⑭】府中町国際交流協会 角田祐輔さん – 国際交流が活発な府中町を目指して。活動の秘訣は「楽しむこと」

ひろしまNPOセンターでは日本国際交流センター(JCIE)休眠預金活用事業として、2024年4月~2027年2月まで「外国ルーツを持つ若者が自ら進路を選べることを支える官民一体となった仕組み構築事業」(外国ルーツ若者キャリア支援事業)に取り組んでいます。外国にルーツを持つ若者*がことばや文化の違いにかかわらず、進学や就職の情報にたどりつき、キャリアを選べる社会を目指し「支援者がつながることで、よりよい支援を提供できる」という思いで活動しています。*本事業では高校生世代を想定
シリーズ「ひろしまNPO人物ファイル」では、外国ルーツを持つ若者の支援者に焦点を当て、活動や人物についてご紹介します。今回ご紹介するのは、府中町国際交流協会の理事、角田祐輔(かくだ・ゆうすけ)さんです。同協会が主催している日本語教室で2024年から活動されています。広島県外の出身で、海外生活の経験もあるという角田さん。日本語教室に参加する経緯や、活動をする中で抱く府中町への期待もお聞きしました。
(聞き手・文・写真:事業スタッフ 吉本)
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吉本:まず、府中町国際交流協会が主催の日本語教室について、ご紹介いただけますか?
角田:月4回、日曜日の10:30~12:00、府中町の安芸府中商工センターで開催しています。フリートークをするグループもあれば、日本語能力試験のための指導をしているグループもあります。小学生だと漢字を教えるとか。やりたいことに合わせて学んでいただけます。1991年、府中町に国際交流協会が設立されて、その3~4年後に日本語教室が始まったと聞いています。府中町からの補助金、協会の会員になってくださっている方々の会費などをもとに活動しています。日本語教室としては、2か月に1回くらいの頻度で何かしらの行事をしています。例えば春にはお花見、12月にはクリスマスパーティー。景品を準備してビンゴ大会をすることもあって、盛り上がりますね。国際交流協会としては秋に日帰りバスツアーを企画していて、こちらは協会会員の方々と、日本語教室の生徒さんにも参加いただいています。安芸高田市で神楽鑑賞、三原市でだるま作りなどメインになるものを取り入れつつ、景勝地を回るような企画です。仕事のため日本に来た外国人の方々だと、旅行する機会がない方もいるので、喜んでいただいています。
吉本:約30年の歴史がある日本語教室で、交流の機会もいろいろとあるんですね。角田さんが日本語教室に参加されるきっかけは何だったのでしょうか。
角田:私は外国語が好きで、外国の方と関わることも好きです。外国人の手助けができないかと思っていろいろ調べていたら、府中町国際交流協会を見つけて。飛び込みで行ってどんな活動をしているのか教えてもらい、2024年、日本語教室に参加しました。それと、私はもともと三重県の生まれ育ちで、仕事で広島県に来ました。会社以外とのつながりがなかったので、地域の方々と知り合いたかったのも理由のひとつです。
吉本:実際に活動されてみて、いかがですか?
角田:参加している生徒さんの日本語が日々上達していることがモチベーションになりますし、やっていてよかったなと思いますね。毎週は日本語を勉強しなくてよくなったという方たちも、イベントのときに顔を出してくれたり、ふらっと来てくれたりすることがあります。集まる機会になっているんだなと思いますね。参加できない日はできない、で問題ありません。無理しなくていいから、来やすさもあるかなと思います。自主的なことでもこれだけ人が集まるから、それを見ているとやりがいを感じます。
吉本:日本語教室は皆さんが集まれる場所なんですね。活動する中で心がけていることはありますか?
角田:生徒さんに日本語の勉強を楽しんでもらうこと、私自身も楽しむことです。私は幼少期、父親の仕事の関係で6年間アメリカに住んでいました。田舎で、その地域では初めての日本人というくらいの時代でしたが、近所の方々にはあまり肌の色を意識せずすんなり受け入れていただき、非常に仲良くしてもらいました。国際交流のボランティアと聞いて「英語、しゃべれんし……」と言われる方もいますが、語学力はいらないんです。この日本語教室にも英語圏の人たちはほとんどいなくて、あまり英語を使う機会はありません。週1回、顔を合わせることを楽しむ。それが長く続ける秘訣かなと思います。
吉本:広島県外のご出身、海外で生活されたバックグラウンドも持ちながら、地域のことを見ておられるんですね。日本語教室の活動を通して府中町がどんなふうになるといいなと思いますか?
角田:日本語教室は日本語を勉強するよりどころになっていると思いますが、認知度はまだまだ低いです。府中町国際交流協会では年1回「外国人日本語スピーチ発表会」を開催していて、今年で6回目になります。はじめは府中町国際交流協会の事務所が入っている安芸府中生涯学習センターくすのきプラザで開催していましたが、イオンモール広島府中さんに打診して、2024年から会場をお貸しいただいています。イオンモール広島府中さんで発表会を開催することで、もっと大きな活動として認知してもらえたらなと。府中町では過去数年間、外国人住民の人口が横ばいだそうです。府中町に外国人の方々が増えて、国際交流が活発になるといいなと思います。
吉本:私もこのあと「外国人日本語スピーチ発表会」を見学させていただきます(本インタビューは発表会当日に実施)。角田さん、ありがとうございました。
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