ひろしまNPO人物ファイル

【ひろしまNPO人物ファイル⑩】ひろしまYUI日本語教室 代表 堀敦雄さん – うれしいことも不安なことも受け止めながら。港のように、みんながいつでも帰ってくることができる教室に

2026 . 08 . 06

【ひろしまNPO人物ファイル⑩】ひろしまYUI日本語教室 代表 堀敦雄さん – うれしいことも不安なことも受け止めながら。港のように、みんながいつでも帰ってくることができる教室に

 

 

ひろしまNPOセンターでは日本国際交流センター(JCIE)休眠預金活用事業として、2024年4月~2027年2月まで「外国ルーツを持つ若者が自ら進路を選べることを支える官民一体となった仕組み構築事業」(外国ルーツ若者キャリア支援事業)に取り組んでいます。外国にルーツを持つ若者*がことばや文化の違いにかかわらず、進学や就職の情報にたどりつき、キャリアを選べる社会を目指し「支援者がつながることで、よりよい支援を提供できる」という思いで活動しています。*本事業では高校生世代を想定

 シリーズ「ひろしまNPO人物ファイル」では、外国ルーツを持つ若者の支援者に焦点を当て、活動や人物についてご紹介します。今回ご紹介するのは、広島市中区の「ひろしまYUI日本語教室」で代表を務める堀敦雄さんです。2023年に設立された同教室では、会話を通した交流が主だった活動を徐々に展開させているといいます。どんな思いで教室の活動と、また参加者と向き合っているのか、お聞きしました。

(聞き手・文・写真:事業スタッフ 吉本

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吉本:まずは「ひろしまYUI日本語教室」についてご紹介をお願いできますか?

 

堀:「ひろしまYUI日本語教室」はNPO法人IPGC-Hiroshimaの事業として、名称を変えながら2023年から実施している日本語教室です。広島市中区の広島市男女共同参画推進センター ゆいぽーとで、毎週土曜10:30~12:30に活動しています。教室では外国人学習者さんと日本人ボランティアがおしゃべりを通して交流します。最近、学習者さんのニーズに対応するため日本語の初級クラスも始めました。ボランティアの中で日本語教師の資格を持つ方たちが中心になり、ひらがな、カタカナから学習しています。

 

吉本:堀さんは何がきっかけで日本語教室に参加されたのですか?

 

堀:昔から海外の方との交流が好きで、高校生のときは平和記念公園で外国人観光客に話しかけていました。定年退職後、時間がたっぷりあるから、外国人の方たちと一緒に日本語を勉強するのもいいなと思ったんです。同法人のホームページを見て、前代表がおっしゃった「生活者としての外国人にとって日本語教育のセーフティーネットになるのは地域の日本語教室だけだ」という言葉にも共感し、2024年に初めて参加しました。

 

吉本:実際に教室で活動されてみて、いかがですか?

 

堀:日本語を教えるのはハードルが高いんじゃないかと、参加前は思っていました。でもそんなことはなくて、言語が違っても意思疎通はできる。お互い同じ人間ですよね。でも背景にある生活や文化はそれぞれ違うので、それを尊重しながら話すのが大事だと思います。あなたの国にはどんな文化があるの?など学習者さんと話すことで、すごく勉強になります。

 

吉本:学習者さんと交流する中で、印象に残っていることはありますか?

 

堀:「こんにちは」「元気でしたか?」と交わす言葉、笑い声…… 一瞬一瞬にやりがいを感じます。学習者さんからもらう言葉もうれしいですね。就職面接をひかえた学習者さんがいて、教室で面接練習をしたことがあります。ロールプレイを繰り返して、自信をつけてもらって。面接前日には教室のSNSグループでエールを送り合いました。そして「内定をもらいました」との報告。それはそれは、うれしかったです。教室のみんなで喜びました。

 

吉本:励まし合いがあたたかくて素敵ですね。

 

堀:初級クラスを始める前もボランティアで話し合って「できるよね」「やろう!」と決めたんです。情熱ですね。活動拠点である広島市男女共同参画推進センター ゆいぽーとの「ぽーと(port)」は日本語で「港」を意味します。みなさんが世界のどこに行ったとしても、帰ってくることができる場所、「あのときは楽しかったね」と思える場所…… 教室を心の居場所にできたらいいなと思います。

 

吉本:これからどんな活動をしていきたいと考えていらっしゃいますか?

 

堀:知らない土地で生活するとなると、不安がたくさんあると思います。その不安を丁寧に聞いて、共感し、しっかり受け止める。「一緒にがんばりましょうね」「ひとりじゃないよ、みんながいるよ」、そんな活動ができたらいいなと思っています。日本語を勉強したいと思いながらもセーフティーネットにすら引っかからない人がいたら、その人たちをどう支援するのか。それが課題だと思います。裾野を広げるためにも日本語教室が連携して大きな力になり、最後のとりでを守り続けたい。この地域にはこんな日本語教室があるよ、と紹介できるといいですよね。「ひろしまYUI日本語教室」もそのひとつとして、がんばりたいです。

 

吉本:堀さん、ありがとうございました。

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堀敦雄さんにご連絡を取りたい方は、下記までお問い合わせください。お問い合わせ時は「ひろしまNPO人物ファイルを見た」とお伝えいただくとスムーズです。

▽お問い合わせ
ひろしまNPOセンター(担当:吉本)
電話:082-258-1348
メールアドレス:yoshimoto☆npoc.or.jp(☆を@に置き換えてください)

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